「正直不動産」の原作者、夏原氏の講演会

昨日、ホテル犀北館にて、NHKでもドラマ化された、コミック漫画「正直不動産」の原作者である、夏原武氏の講演会がありました。長野県宅建協会の主催で、不動産業者と一般の方の両方が参加できる、とても有意義なセミナーでした。

まず、ホテル犀北館には初めて行ったのですが、場所が県町の好立地で、結構立派なホテルでしたね^^

講演では、夏原氏がネタ探しとして、数多くの不動産業者にヒアリングし、業界の様々な表裏(ブラックだけでなくホワイトな実情)を見聞きされたこと、また、夏原氏が、原作者の一人として、今の日本の不動産業界が、もっと正直な業界であってほしい、との思いを伺うことが出来ました。

夏原氏の講演の要旨(個人的見解も含む)は次の通りです。

<良い営業マンとは>

◎宅地建物取引士の有資格者である人。

◎不都合なことを、正直にお客様にお伝えできる人。

◎口コミでお客様が寄ってくる人。

<悪い営業マンとは>

◎契約をせかす人。

◎儲かればよい、という考えしかない人。

<不動産業者について>

◎規模の大小は関係ない。大規模な会社はノルマ最優先で、顧客軽視の傾向が強い。

◎不動産業者は、会社のブランドイメージではなく、「人が中心」であること。

◎不動産業者は、看板ではなく「人を見るべき」である。

<これからの不動産業はこうあるべき>

◎仲介手数料は自由化すべし。(なぜ国交省規定の満額にこだわるのか?)

◎買う気の無い(借りる気の無い)お客様の内覧で、不動産業者が振り回されることが多い。内覧1件につき◎◎円など、内覧を有料制にすれば、営業マンのモチベーションも上がり、業者も正当な利益が得られるのではないか。

◎不動産業者は正直であるほど儲からないかもしれないが、長期的には生き残り、正直ではない会社よりもお金が残っていくのではないか?

◎「お金がすべてではない!」という発想が大切。

さすがに、第三者の視点からの鋭い指摘で、「なるほど~」と思いました。私個人が抱いている理念にとても近いと思いましたし、このような価値観がドラマを通じて発信されることは、不動産業界の健全化にも大きく寄与するだろうと思いました。

大日不動産も、改めて「正直であり続けたい!」と、改めて決意しました。

講演会終了後は懇親会で、初めてお会いする他の業者さんと、沢山お話をすることができました。楽しいお酒を飲むことが出来、とても有意義で楽しい1日でした^^。